*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー



???????


そういう事だったんだ・・・。


一気に体の力が抜けた私は、その場でヘナヘナと崩れ落ちた。


「お、お前、大丈夫か?悪かった、やり過ぎた。立てるか?」


もう心配してやらないんじゃなかったの?


取り乱したように私を気遣う柏原が、可笑しくなる。


そんな柏原を見ていたら、不安な気持ちがどこかへ消えていった。



「何がおかしいんだよ。」


またいつもの、俺様柏原に戻ってるし!


怒ったり、笑ったり、怒ったり、優しくしたり、怒ったり、焦ったり、怒ったり、怒ったり。


怒るのが大前提なのが玉にきずだけど、慣れてくると案外楽しいかも?



「俺様に許可なく笑ってんな。ほら、行くぞ。」


一人楽しそうに笑みを零す私に、とても理不尽な事を言う柏原。


「歩いて帰るからいいって。あんたみたいな野獣に、車で送ってもらうより、一人で歩いて帰ったほうがマシだから。」


そう言って、呆気にとられる柏原を横目に、前を通り過ぎて表通りに出て、家路を急いだ。