街頭やネオンで賑わしかった、さっきまでとは打って変わって、
じとっとカビ臭い空間は薄暗く、異空間に迷い込んだような錯覚を覚える。
どうやら路地裏に連れてこられたみたい。
元々理解に苦しむ男だったけど、完全に理解不能。
何が目的で、こんな事するの?
ただ、今日あんな事があったばかりだし、不安な気持ちに押し潰されそうで、文句を言うどころか、口すら開けない。
すると柏原は突然、私の両肩を強く掴み、後ろの壁に押し付けた。
怖い・・・やめて・・・。
何も言えずに、ただ小刻みに震える体。
近づいてくる柏原の顔が、怖くて思わず目をつぶった。
少しの間の後、額に少しの痛みを感じて目を開けると、
さっきまでの怒り顔ではなく、呆れたように口角を上げる柏原。
「ばーか。」
「・・・・・・!?」
「何が以外と強いだ?男一人でこのざまじゃねえか。車で送ってやるから、素直についてこい。」
