綺麗でツヤツヤな黒髪は、サラサラな長めのストレート、

黒眼の大きいぱっちり開いた目は、吸い込まれそうな程に大きい。


人懐っこそうな微笑みが、とても似合う女の子。


「倉石瞳です。よろしくです。森山サラさん。」


そう言って、少し頬を赤らめて右手を差し出す瞳ちゃんは、女の私から見ても、本当に可愛い。


「こちらこそ、よろしくね。」


私も右手を差し出し、軽く握手を交わす。


「あれ?どうして私の名前・・・?」


そう言って、瞳ちゃんを見ると、ますます顔を赤らめて、うつむいた。



「そいつ、サラちゃんのストーカーなんだ。」


声のする方に顔を向けると、開いたドアに寄りかかって、清四郎が極上スマイルをこちらに向けた。


「清ちゃん!ストーカーって言わないで!!」


ん・・・?


そいつ??清ちゃん???


仲良さげな二人のやり取りに不思議顔をする私に気付いて、こっちに歩きながら清四郎が口を開いた。


「俺達、幼馴染みなんだ。腐れ縁とも言うけど。」


そう言って、ストーカー発言にまだ膨れている瞳ちゃんの頭に、ポンッと手を置いた。