「ご、ごめん。」
いくら相手が清四郎でも、さすがに顔にご飯粒を飛ばしたのは悪いと思い、慌ててハンカチで拭いた。
「サラちゃん、昭和のコントみたいだったよ。」
大人しく私に顔を拭かれながら、くしゃくしゃの顔になって笑った。
相手が柏原だったら、多分、いや絶対に、大激怒だろう。
・・・って、なんで今、あいつの話が出てくるのよ!
「紋之丞だったら・・・、とか考えてた?」
また、脳内討論が始まろうとしていた時、清四郎が含み笑いをしながら聞いてきた。
「そ、そんな事、考えてないし。だいたい、何?モテまくりって。変な事言わないでよね。
榊原くんの事?だったら、あれは違うからね。」
本当は、違わなくも無いんだけど・・・。
「それもあるけど、もう一人、思い当たらない?」
清四郎は、私の心の内を探るように、鋭い目つきでじっと見つめながら続けた。
お前は、凄腕の刑事かよ!
