*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


「ははっ、サラちゃん、いつまで固まってるの?」


そう言って、榊原くんは私の前にきて、子供のように笑っている。


やっと我にかえった私は、榊原くんの額を軽く小突いて、そっぽを向いた。


「だって榊原くんが、からかうから。」


「からかった訳じゃないよ。本当にそうなったら嬉しいなって思ったから言ったんだ。」


「え・・・。」



思わず、言葉に詰まってしまう。


そんな私の気持ちを察してか、榊原くんが慌てて口を開く。


「ごめん、困らせるような事、言うつもり無かったのに。

橘くんと、仲良さそうだったから、妬いちゃって。格好悪いよな。」


そう言って、寂しそうに笑った。