「おっはよ!サーラちゃん♪」


この、能天気なテンションは・・・。


振り向いたら、やっぱり清四郎と、日替わり彼女。


「おはよ。」


そっけなく返事をして、足を止めずに歩いた。


「この子は、僕の「おはよう。C子ちゃん。」


清四郎の発言を途中で遮って、日替わり彼女に挨拶をした。


毎日変わる彼女の名前なんて、覚える必要無ーし!


「違うよ~、しい子じゃなくて、栄子ちゃんだよ。」


「はいはい、A子ちゃんね。」


清四郎は、私の不機嫌な態度など気にも留めずに、榊原くんに話しかけた。


「誰?サラちゃんの彼氏?僕は橘清四郎。よろしくね。」


「はじめまして、僕は榊原圭太。残念ながらサラちゃんとは友達だよ。

そうなってくれたらいいな、とは思ってるけど。」


そう言って榊原くんは私の頭に、ポンと手を置いた。



えぇぇぇぇっ?


榊原くん、そういうキャラでしたっけ???


激しく動揺する私は、その場で固まってしまった。


「へぇ、そうゆう事か。んじゃ、邪魔しちゃ悪い
ね。」


清四郎は軽く口笛を吹いて、後ろ手に手を振りながら、A子と仲良く先に歩いて行った。