そっと触れた唇。




「俺、愛美がマジで好き。」




「あたしも優弥のこと大好きだよ。」




俺と愛美はもう一度キスをした。





ルルルルルル――



ケータイが鳴った。



誰だこのイイ雰囲気を壊すヤツは。




「もしもし」



『優弥くぅん♪』



「誰だテメェ。」



『あたしだよぉ♪あ・た・ち♪キャー♪』



「誰だよっつてんだろ。」



『あらぁん。あたしのこと忘れちゃった?』



「あ!?」



『美穂よ。』



ミホ…みほ…美穂…



美穂!!



「テメェ…何で俺の番号知ってんだよ。」



『あたしを誰だと思ってる?』



そういえば…コイツ金持ちのお嬢様か…。




「美穂、お前俺んチ来る気だろ。」



『正解ー♪じゃっ今から行きまーす♪』



ピッ



「美穂って誰?」



愛美はコッチを見て涙目。



「………元カノ。」



「へ………へぇ!!そっかそっか!」



「アイツ、俺に会いに来るらしい。」