お化け屋敷

梨花と母親の共同生活が始まり、梨花は今だかつてないほどやつれてしまった。



「田中さんおはようございます!!ひっ!!」



と吉田の怯えた声が軽く響き渡る。



「吉田君、どうしたの??」




「田中さんの目の上にクマが・・。」



「熊??熊ってあの鮭を手づかみするやつ??」



「いえ、クマです。目の上にできる青黒い?やつです。」



「えっ!?」




と言い急いで吉田の持っていた手鏡を奪い取り鏡を覗き込む。




「・・本当だ。これはやばい。」




「田中さん、何か疲れてるんですか??」



「・・うん。めっちゃ!!」




「・・あの、もし良かったら、気晴らしにどこかにお食事に行きませんか??僕、奢りますし。」



「えっ!!いいの!?」





「はい。田中さんが元気ないのはらしくないですし・・。」



と顔を真っ赤にしながら言う。



「ありがとう!!吉田君!!吉田君のそういうとこ大好きだよ!!」




と梨花は、久しぶりの人の優しさに触れて満面の笑みで吉田に言う。





「いっいえいえ。そんな当然の事をしたまでです!!はい。」



と言い、なぜか敬礼する。新米の警官みたいだ。



「じゃあ、帰り仕事が終わったら下のロビーでねっ!」



と梨花は走っていってしまった。




「田中さん。」



そうつぶやいたっきり吉田は、幸せに浸っていた。



言うまでもないが、梨花の吉田君大好き!!は友人として大好きの意味である。



吉田よ、憐れなり・・。