ジリジリジリジリジリジリジリ

目覚ましがなる。いつも通りの朝が始まるはず、だった。

ザックッ！

「はほうぇ！！」

と言う謎の言葉を上げて梨花は起き上がった。

「あら、おはようございます。梨花さんそろそろ起きないと会社に遅れますよ。」

「あっありがと。でも、枕の横に包丁を刺して起こすのは止めようよッ！！寿命が５０年位縮まった・・。」

「くすくす。これからは気をつけます。」

私の家に２人目の居候としてやってきた奈那子さんは、始めての出会い以来どうやら包丁が気に入ったようだ。

「ハッ！こんな事してる場合じゃない！！会社～！！！」

と言い数秒で着替え、３０秒でご飯を食べ急いで会社へ向かった。

「いってらっしゃい。」

と笑顔で言うのは外見はかなりの美人おっとり腹黒？の奈那子さん。

「おう！頑張ってこい！！」

と言ったのは話の分かる親父気取りの人情家、雄三さん。

「いってきま～す！！」

そんな怪しめの人達に囲まれて今日も遅刻ギリギリで会社へ出勤いたします！！