「・・包丁?」

その包丁を持った女は梨花の方へヒタヒタと近づいて来る。

その女が包丁を梨花に近づけた瞬間、

「あーーーー!!!!!!!!!!!!!」

と在り得ないくらいの音量で叫ぶ。

思わず包丁を持った女も引き気味になってしまった。

「その包丁ないと思ったら貴方が持ってたの!?おかげでにんじんとかジャガイモを今まではさみで切ってたのよ!」

とすごい剣幕で怒る。

包丁を持った女も梨花の迫力に負け包丁を梨花の方へ返した。

「じゃあ、貴方は罰として夕飯の料理を手伝ってね!!」

と言うと材料を渡す。

するとどこからともなく

「ハハッハハハハッハハハッハ!!!」

と気違い染みた笑い声が聞こえてきた。