モノクロ

ガラッ!!




教室にはクラスの人達みんなが、席についていて逆に気まずい。






しかも、一ノ瀬夾は隣の席だから座るときまで、ほぼ一緒だ。
















「夾~~」
「………」
おいおい……無視かよ。











しかも昨日のリーダーっぽい人とは別の奴だ。









「今日の放課後遊ばなぁーい?」
甘ったるい声。











おぇぇっ!!!吐き気してきた。













「ハ?意味わかんね……第一俺アンタのこと、知んない。」
















「プッ……」
ハッ!!しまった!!ついおもしろくて、吹き出してしまった。















「何?香川サン…」
「……別に。」
アンタみたいな奴に睨まれても全然怖くないんだけど………。












「今笑ったでしょ!!?」
「さぁ?」
「ちょっと、桜。」
美央がすかさず止めに入る。







アタシがワザと挑発的な態度をとったことに気付いたんだろう。







「さすが親友。だいじょぶだよ!!あんがと♪」
「ちょっとアンタ!!」
と、いって髪の毛を引っ張られる。











「痛いよ……」











「マジむかつく!!」
殴られそうになった瞬間。











『パシッ!!』
アレ?痛くない……?












「き、夾……」
あたふたとしている、様子がおもしろい。









「見てらんない……」
その言葉は、どういう意味なのかわからなかった。





だけど……





















助けてくれたんだ………