モノクロ

やっ!!今のドM発言とかじゃないかんね……










でも…アタシは本当に幼稚園のころから、いや、多分一ノ瀬と出会った瞬間から好きになっていたんだと思う。

















「おい…」
一人で考えている途中だったから、びっくりした。












「!! 一ノ瀬……夾………」
わぁ……ヤダな…。












「教室で俺がいったこと、ほんとだろ?」
「ハッ?いきなり何いいだす?」
まぁ、ほんとなんだけど……













でも、そんなこと絶対に言わない。言えない。

















「気分悪い。帰る。」
この場から早く逃げ出したかった。














パシッ…
「待てよ…」
腕を掴まれた。
「離してよ。」
冷たく言い放つ。












「……あのさ「桜!!」
え………?









一ノ瀬夾がなにかいいかけた瞬間に美央がきた。












「探した…」
「ごめん。美央…」
息を切らすほど探してくれてたんだ。












「? 一ノ瀬?」
近くにいた、一ノ瀬夾の存在に気付いた。












「関係ないよ。行こ、美央。」
「えっ?いいの?」
「だから、関係ない。」














バタン―……













「フゥー………」
深いため息を漏らす、夾。













彼は何を思っているのか。何を考えているのか。






誰にもわからない。