モノクロ

そうして、今のアタシがいる。





こんな風にアタシをかえてくれたのは、ほかでもない美央なのだ。
















「一ノ瀬…夾………」
ボソリと呟いている美央。















そっか………美央ってば、一ノ瀬夾のこと好きだったんだっけ?
今はラブラブな彼氏さんがいるけどね☆














「久しぶりだなぁ…。………アイツは?」

「アイツって?」
こくこくと頷く。

















「か………香川桜………だよ。よくお前と一緒にいた…」
あ、アタシ!?
何故に???














「あぁ…この子だよ。隣にいる子。」
「ちょっと、美央…」
気付いてないんだったら、わざわざいわなくてもいいじゃん………


















またいじめられるのかな……
















「………え?」
あまりの驚きに目をまん丸めている一ノ瀬夾。















えぇい!!もうこの際どうでもいいや!!
いっちゃえ~~!!















「アタシが香川桜。」
なんか文句でもあるとでもいうように、ふんぞりかえる。











「そか……」














ハ?何?この薄い反応。