「わかるし…」




黙りこんだ。

コイツ、バカの漢字わかんないな…














「いやいや…お二人さん。おはよう。」
にっこりと微笑んで、おじいさんはアタシら二人にあいさつをする。







「おはようございます。わざわざどうもありがとうございます。食事まで用意してもらい、その上一泊までさしていただき…」


深々と、お辞儀をする一ノ瀬夾。










「おや?これはこれは…」
おじいさんは、関心したようにうなずく。








続けて(負けじと)アタシも
「何から何まで、すいません。おかげで助かりました。」
深々と、お辞儀をする。











一ノ瀬夾は、小声で
「真似すんな…」
「うっさい、誰もアンタの真似なんかしない!!」






またプチ言い合い。