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ハァー……


いいお湯だったぁー







トントン、トントン。







廊下の向こうから、人が近づいてくる。










おじいさんかな?























だんだん近づいてくる足音。















「おまえの部屋ここ?」











ゲッ!!!





「いっ、一ノ瀬夾…」




多分アタシの顔は、えらいことになってると思う。









自分でも、顔が引きつってるのがわかる。







「な、なんだよ。」
若干、引いてるし。











「あ、アタシの部屋は、ここだけども…
何でいんの?」
「あぁ…まぁ。」
「何よ…!!」











・・・・・・・













「なんで黙んの?なんかしゃべってよ。」
「あ。」

ああん?







「…確かになんかしゃべってよっていったけどさ
何?あ。て」
「しゃべったじゃん。」



「あ、だけだったらしてしゃべったことになんないの!!!わ・か・る??」
「ハ?」
「は?じゃねぇーよ。は?じゃ………
あ。っていうのは、単語っていうの!!」
「それくらい、わかるし…」


ハァー…
と、深いため息をつく一ノ瀬夾。