「ちょっと座ろっか。」 遥たちと館内の映画ブースで分かれ、あたしたちが来たのは室内観覧席。 屋外ショー観覧席の真下にあり、水中からイルカや鯱のショーが見れるので今日のような天気が悪い日や冬場は、座る場所がないくらい混雑する。 「あそこ空いてるよ、」 「そうだな。 人が多いから、気をつけろよ。」 「うん。」 はしゃぎまわる子供達にぶつからないよう、一番前を陣取り魁翔とふたり腰をおろした。 ゆっくりとプールの中を泳ぐナミが、あたしたち観客に挨拶するように、さらにのんびりと通過してくれる。