「えっ!?まさか今の千歌?」
私は、耳を疑った。
「梨莉花!逃げて!」 また声がした。
「何?どうなってるの?」
私は、呟いた。
「どうしたの?一人で呟いて?」
美羽は、私が呟いた事に気付いたようだ。
「ねぇ・・・今、声がしなかった?」
美羽に聞いた。
「えっ?そうだっけ?何も聞こえなかったよ?」
美羽があっさり答えた。
「美羽が聞こえなかったなら気のせいよね?」
私は、心の中で思った。しかし、
「梨莉花!駄目!殺されるわよ!」
今度は彩奈の声がした。