彩奈が信じられない事を言った。
「それ、本気?」
私は、彩奈に聞いた。 「本気よ!時間がないから早く!」
彩奈は、私達を押し出すと、あいつの声がする方へ走っていった。 「彩奈!ありがとう!」 それが彩奈に言った最後の言葉だった。
私は、奈美と逃げていると、後から
きゃああああああ・・・
彩奈の叫び声がした。 「彩奈っ・・・彩奈っ・・・」
私は泣いた。
私と奈美のためにおとりになった彩奈・・・悲しみにみちあふれた。