六畳一間の魔法使い

パラパラとページをめくる。

「…………」

2、3行読んで。

「つまんない」

「なっ!?!?!?」

私の言葉に、彼はガビン!と擬音を付けたくなるような表情を見せた。

確かにつまらない小説。

これじゃあ読者の人が読まないのも頷ける。

頷けるけど…。

何ていうか、彼の書く文章には、人を惹きつける魅力のようなものを感じるのは、私だけだろうか。