恋するレンズのむこう

「悪い、すぐに梓の病院きてくんない?」


『えっ』


「急いで!」


状況のつかめないあたしの心を陸の慌てた声が急がす。

きっと、何か大変な事があったんだ。


すぐにそう直感した。


『凛、あたし今日早退する!』


「えっ、ちょっと有香!?」


まだ何もわからない凛は大きな声を出したけど、それはあたしの耳には届かなかった。

走らないと、急いで病院にいかないと。


少しでも遅れたら何か後悔してしまいそうな予感がした。


その予感は病院へ向かうたび、大きくなっていく。


梓…きっと梓に何かあったんだ!


病院、梓、急用…それが何を指すかなんてあたしだってだいたいわかった。


梓…梓…!


病院に着くとすぐに梓の病室へ向かった。


そこには…