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「お前といると、苦しくなる・・・」


陸は悲しい顔でその瞳に困った顔のあたしを映してそう言った。

その言葉が心の中で何度もリピートされてはあたしの心を締め付ける。


会いたい・・・陸に。


気づいたんだ、自分の気持ちに。


気づいたって言うか、認めたのかな。
今まで気づいていても見てみぬふりしてたから。


でも今だったら認める。


会いたい・・・


でもこんな気持ち誰にも言っちゃいけないんだ。


言ったら梓も陸も―・・・傷つける事になる。


そんなの嫌だから。


あたしは休み時間、窓の外をぼーっと眺めていた。