「ハハハッ」


静かな海の波の音をかき消すような笑い声が響き渡る。



今日は、あたしたちがつきあって1年目の春。



まだまだ寒いのに急に君が海に行くって言うから来た、この海。



砂浜で拾ったきれいなガラスの破片。



水色で光に当てると綺麗な破片を君が拾ってくれた。


「有香ってこうゆう水色のイメージなんだよね」



そう言ってガラスを光に当てて笑う彼の横顔。



すべてが愛しくて。


幸せだった瞬間。