「かわいいね~フクちゃん」
貰ってきたゴールデンハムスターを、
手の平で遊ばせる歩。

すっかりハムスターの虜の歩。
「ムチムチですね~」
「かわいいですね~」
「どこぞのわら人形とは比べ物に
ならないですね~」

「なんスか?それ」

「あ、起きてたんだ」
「かわいいでしょ~フクちゃんです!」

「なんスか?そのケダモノ」

「ハムスターだよ!」
「フクちゃ~ん、コイツ、ナッちゃん」

そういうとナッちゃんの上に乗せた。

「うわ!やめ、やめ」
「ヒ、ちょ、やめ、うわ!」

「かわいいでしょ~?」

「あ”~~!!!足、かじってる!」
「あ”~!!!」

「うるさいなぁ、かわいいのに」
フクちゃんを掴む歩。

「そ、それ、どうするんスか?」

「え?うちで飼うんだよ」

「!!!」
「マジっスか?」

「マジっすよ」
歩が真似て答えた。