又、冷たい声がした。 “今捨てれば、丁度いい復讐になる” (でも、和夫はどうなる? 和夫は……。) “あいつが私に何をした? 忘れるものか!” (でも、でも、和夫は……。) マキコは、やっかいな男に惚れられた。 「頼む! マキコ。」 和夫は泣いていた。