マキコは驚いて何か言おうとしたが、和夫は立ち上がって、大広間を出て行ってしまう。

和夫は矢のような視線が、体中に突き刺さって痛かった。

もう、限界を超えている。
夕べから、あまりにも
ショックな事が多すぎた。

(吐気がする。頭も割れそうだ。)

和夫は自分の部屋に向かった。