「これ、毒入ってないのか?」

「私も食べてるでしょ!」

和夫の言葉に、マキコが言い返した。

「第一、毒じゃないわ。あんたの薬よ。あんたも入れたでしょ! スキー行った時に、私の料理か飲物に。勝手に合鍵作ったのだって、あの時でしょ。」

和夫は黙り込んだ。

(少し量が多いだけよ。)
マキコは心の中でつぶやいた。