「ああ。」

「へー、どっちですか?」

「髪がまっすぐの方だ。
翔太、お前“彼女と別れた”と言ってたろ?」

和夫は無神経に言った。

ムッとして翔太が答える。
「突然なんすか?」

「彼女はどうだ? パーマかけてる方だ。」


和夫の提案を聞いて、翔太は京子の方をしばらく見ていた。