「麻妃もきっと変わるさ。
林檎、頼むな~~「



「あ、もちろん。
おまえも幸せになれよ。
みんなには言わないから
いつか大人になった時、絶対会おうな。
その時、おまえが寂しそうだったり
泣いてたりしてたら
理輝から奪ってやるからさ。」


つよピーは笑った。


「うち、笑えない・・・・
だって、うちが・・・・」



「違うよ、俺の決めたことなんだ。
夢に向かった未来が見たいんだ。
おまえのせいなんかじゃない
そんなことだったら惨めだろ?
おまえは笑顔で
俺を送り出して。」



つよピーの顔にドキドキした。



「わかった。
いいお医者さんになって
うちが病気になったら助けてね。」




つよピーが右手を差し出した。
私はその手を力いっぱい握った。



「おまえのおかげだよ。
おまえ見てたらがんばれそうだ。
じゃ、みんなには落ち着いたら
連絡入れるから
絶対言うなよ」



「ありがと、うちが最初に辛い時
いつも守ってくれた。」



「いい思い出になったよ。
じゃ・・・・」



つよピーは迎えの車に乗り込んだ。
私は車が見えなくなるまで見送った。