「ひさしぶりね。
いつもテレビで見てるわ。
ほんとに素敵、友達って言えて
嬉しいわ。」


小さな赤ん坊を俺に渡した。


「うわ~壊れそうだ~」
おそるおそる赤ん坊を胸に抱く。


その時、眠っていた赤ん坊が
俺の顔をじっと見つめていた。



「おい、まさかうちの娘の心
もう奪ったんじゃないだろーな?
ヒロはだめだぞ~
もっと若かったらよかったけどな~」


「何をいってんだ?」

爆笑・・・・・・

しかし不思議なことに赤ん坊は
俺の心を見透かすように
汚れひとつない視線を俺にぶつけた。


「おかしいわね、赤ちゃんってまだ
目が見えてないのに。」


「ん・・・・なんか目が合ってる気がする。」


大きな瞳だった。
叶絵によく似たキラキラ輝く瞳……


「いいのか?俺が名前をつけて?」


「もちろんだよ。スーパースターに
付けてもらえるなんてこの子は運があるよ。」



俺を見つめているような
美しい瞳・・・
きっとこの子が成長した時
人の心を惹きつけるだろう・・・・



白い紙に俺が字を書いた。



『 春 妃 』



「春妃……」
二人はとても気に入ってくれた様子だった。