「失礼ね。
うちの学校に練習しに来たって?」



「そう、遠征なんだ。
金持ちグランドの芝を体験させて
もらいに来た。」



「ここはね、金持ち学校だから。」



「おばさん・・・突然だったんだな。
連絡もしてくれなくて
みんな知らなかった。
おまえ、悲しかったろ?
おかあさん大好きだったからさ。
俺達、墓参りよく行くんだよ。
それから秘密基地によって
久々に行ったらおまえのパス置いてあった。」



「うん・・・・
いつまでもなつかしがってるから
ここが居場所にならないんだ。
だからこのまえ、お墓参りがてら
なつかしい場所を巡ってきた。
翔にも会ったよ~」


「言ってた。
おまえグランドで大声出したよな?
林檎の声だって
すぐわかったのに
姿が見れなくて後悔した。」


「頑張ってたね、
なんか有名人なんだってね。
そんな人と友達だったなんて嬉しいよ。」


大人に変わった徹がまぶしかった。