「林檎ちゃん・・・寝られない。」

来地がやっぱりやってきた。


「おいで。」
私は左側の布団をあげた。

「遅かったね~」
桃が右側から顔を出した。


「何だ、来てたんだ。」


顔を見合わせてにっこり笑った。



「これからも毎晩来ていい?」


「もちろん。
うちも寝られないもん。
こんな広い部屋・・・・・」


そのうち二人のいつもの
寝息を聞きながら
私も眠くなった。



明日から何が起こるんだろう。


「おかあさん・・・・
うち頑張るからね。」