駅のバス停には高校生がたくさんいた。


私もほんとうなら
ここにいたのかと思うと
不思議な気持ちだった。



「車向こうにいるって。」


「あ、うん。」



車が見えてきた
その時だった、いきなりつかまれた手



「おい!!林檎じゃねーの?」


驚いて振り向いた。


そこには中学の同級生
遊び仲間の翔が立っていた。



「翔!!」



学ランに身を包んだ翔が
驚いた顔で私を見ていた。


「おまえ、なにしてんのよ!?」
翔の大きな声が響いた。