「気持ちを伝えるつもりは
なかったけど・・・・・
ここに来て笑う林檎を独り占めできる。
そう思うと止められない。
悩ませるつもりはなかったけど
俺のほうが絶対幸せにできるのに…
そう思ったら
止められない・・・・・。
やっぱり俺は
気持ちを伝えたいって思った。」



「うれしいけど・・・・」



「いいんだ、俺と付き合ってって
言ってるわけじゃないんだ。
俺もそばにいるから
居場所はここにもあるから
そう思ってほしいんだ。
心をここに置いていってほしくないんだ。」


涙がこぼれおちる。


「なんだか夢みたい。
ここに来て優しくしてもらって
うれしかった・・・・」


「林檎・・・
いろんな発見をするたびに
俺はおまえを好きになる。
そばにいて手をかしたいって思う。
おまえが泣いてたら
力いっぱい抱きしめたい
そう思う・・・・」


心が揺らぐ・・・・
このままこの大きな居場所にいたほうが
私には幸せなんじゃないかって

でも・・・
理輝をアイシテル・・・・

そう強く思わないと
このまま流されていきそうだった。