一時間に一本のバスに
飛び乗った。


「あれ?林檎ちゃん?」

運転手に声をかけられた。


「あ~橋本さん!!」
田舎は知り合いが多いものだ。


「しばらく見なかったね。
高校どこいったの?」


「おじいちゃんのとこに
引っ越したの。」


「どーりでな~
高校生の中に見当たらないからさ。
おかしいーなって思ったよ。」



「今日はお墓参りなんだ。」


「おかあさん喜ぶよ。
林檎ちゃんキレイになったから
びっくりするよ。
悪ガキどもにも会えればいいね。」


「うん。」


「徹はサッカー初心者だけど
もうレギュラーとったって
昨日かな~教えてくれたよ。」


誰も乗らないバスは
私をなつかしい土地へ連れていく。