ここに来た反対の道をたどって
私は生まれた町へと戻ってきた。


都会に出てきたあの日は
不安で怯えていた。
チビ達を両脇に抱え

どんなところで暮らして行くんだろう


そう考えながら
列車に揺られた。



「ん~~~~なつかしい~~」


駅前は、ちょっとは栄えている
私の家のあった場所は
ここからさらに30分バスに揺られる
田んぼや畑に囲まれた田舎


まずは自分が通うはずだった
町の高校に足を運ぶ。



このバス停で降りて
ここから徒歩圏内


町にある公立高校はここだけ



なつかしい仲間はみんな
ここにいるんだ。