「おまえもそうか?」
理輝の目が鋭く私を見つめた。


「おまえも?って何?」


はっとしたように
目をそらす理輝に


「おまえもって何?」もう一度聞く。


「いい。別になんでもない。」


「理輝・・・・」
私が話しかけようとした時
ドアが開いた。



そこにはテレビで見る顔の俳優が立っていた。


「あ・・・・」
私はすっかりミーハーになって
指をさした。


「ア…ア…あの…おじゃましています。
林田といいます。」


慌てて頭を下げた。


そこに立ってたのは
これまたイケメン俳優の
三田 宏だったから
私は宏と理輝の顔を見比べて
ドキドキした。


「いらっしゃい。」
宏は一瞬驚いた顔をしたが
テレビで見る優しい笑顔でそう言った。