「無理してんだろ?」
つよピーが言った。


「よくわかんない……
なんか…うちじゃなくなって……ヒック…」


「バカだな…
それも林檎なんだぞ…」



「やだ…情けなくて
カッコ悪い……
こんなことで…泣いたり逃げたり……
おかあさん……
きっと心配してる……」



「ごめんな。俺らの悪ふざけで
理輝と・・・・こんなことになって。」



私は首を激しく振った。


「ちがうよ、うちは……
理輝が好きなんだもん……
そんなこと言わないで。
そんな風に思わせる自分が……
嫌いなの……ごめんなさい……
どうしていいのか
わかんなくて……」



先生が入ってきた。


すかさずつよピーが
「先生、林田さんかなり具合悪いみたいです。」


と言った。



「あら、それは大変!!」
慌てて先生が体温計を取り出した。


「じゃあな、先生に言っておくから。」

つよピーは
私の頭をポンポンと叩いて
保健室を出て言った。