「リンゴちゃん?」

つよピーが私の顔を覗き込む。


「なんか歩き方が暗いぞ~
大丈夫か?」


「うん、大丈夫。」


顔をあげたらわかってしまう。
私は今泣いてしまいそうで……


「林檎?」
つよピーから林檎と呼ばれて
一瞬驚いた。


「ありがと、大丈夫なの。」



「自信持て。
リンゴちゃんは誰にも負けないよ。」


「へへへ…そうだね。
うちはうちだから……
あんがと、もう大丈夫だよ。つよピー。」



「よかった。
リンゴちゃんは笑顔がいいよ。」


つよピーの優しい気づかいが
嬉しかった。

傷にしみる…優しい笑顔の
つよピーが歩幅を合わせてくれた。