「マジか!?」


教室に入った私たちを見て
まーくんが驚いた声をあげた。


「マジ?」


「マジってうっせーな。
そうだって、林檎は俺の女だからな。」

私は恥ずかしくて
頬が熱くなる。


「いつからだ?」


「おまえらが俺と林檎と
くっつけようとしてたんだろ?」


「いや、リンゴちゃんのたくましさなら
人間嫌いのおまえも少しは元気に
なるんじゃないかって思ったけどさ
まさか…な…」
つよピーと顔を見合わせた。


「まさか…なぁ…」
つよピーも目を丸くしている。



「ごめんなさい…
私が理輝に似合わないんでしょう?
ガッカリしちゃうんでしょ?」
私は申し訳ない気持ちになった。


「林檎!!おまえさっきからおかしいから。
俺がおまえを好きなんだから
誰の言葉も関係ないんだ。
これ以上自信のない態度とったら
怒るぞ!!」

嬉しくて真っ赤になった。


「ごめん。」


理輝は真っ赤に燃える頬を
冷たい指で優しくなぜてくれた。
あまりの気持ちよさに思わず目を閉じた。