夢のような出来事だった。


今、私の隣で私の手を握っているのは


背が高くて、細くて
少し長い髪が風に揺れている
イケメンの理輝・・・・


夢ならさめないで・・・



理輝がはかなく見えるのはなぜ?
ふと見せる表情が
悲しいのはどうしてなの?



どうして私なんだろう?


きれいな人は学校にたくさんいるけど
理輝はどうして
私を必要としてくれたんだろ。



「月曜、学校来る?」
質問を変えた。


「うん、たぶん、行く。」


「よかった、月曜も会える。」


「いけたらな。」


理輝はそう言って笑った。