「一日中いるとさ
雲の動きや太陽の位置で
いろんな色に変るんだ。
嫌なことから解放されて・・・・
自由になった気がする。」


理輝が草はらに大の字になって
寝ころんだ。



私もその横に寝ころんでみた。



「今日の空はきれいだ~
田舎の空にはかなわないけど……
でも今日はとてもきれいに見える。」


好きな人と一緒に見てるから……


そう心でつぶやくと
頬が火照ってきた。


「ほっぺ、赤いけど?」


「え?あ…違うの…なんか走ったでしょ?
なんか暑くって…」

必死にごまかす。



「そっか~走ったよな~
なんかいつも逃げてるけど
今日はおまえが一緒だったから
なんか手つなぎ鬼みたいで
楽しかったよ。」


理輝の横顔・・・・
冷たくてあまのじゃくな理輝の
違う顔は・・・


また私を好きにさせる。

好きって言いたい・・・・・・