「よかった~~あって!!」
私は席に座りこんだ。


「問題にしてもらえばよかったのに。」
理輝が言った。


「自分の根性を試したいの。
暇だから!!」
暇ってことも・・・・
ただ自分をわかってほしいと思った。


いつか女子の友達に囲まれたい



「うちだって女子の友達欲しいもん。」


「友達か・・・・・
俺はいらないな~~~
あの二人は幼なじみだから別だけど。」


「あんた……
人は一人じゃ生きられないんだよ
ずっと殻の中で生きていけるなら
それでもいいけど
うちは、早く社会に出て
自分で生きて行きたいから……
やっぱ、人と関わって生きて行かなきゃ~」


「そんなもんか?」



「そうじゃないといつまでたっても
独立できないもん。
あんたの家は金持ちだから…
それでも金さえあれば生きていけるけど
うちは世話になってるだけだから
早くきょうだいと出て行きたい
田舎に戻りたいんだ。
あの小さくても温かかった家に……」


ついつい熱く語ってしまって
照れた。


「夢中になってあんたに
何を語ってるんだか~~
今日は、ありがとう。
あんたと話したら元気になった。
じゃあ、また明日ね。」


平静を保ちながら
教室を後にした。


頬は火照るようだった。