「おい・・・。こいつ、寝てるのか・・・?」

「はい。多分・・・。」


そう答えると、先生は小声で起こし始めた。



「おい。おい。起きろ。」



その声で、春は起きた。



「ぅーん・・・。あれ・・・?デザート達は?」

「ねぇよ・・・。とにかくちゃんと話し聞いてろよ。」


そういうと、先生は戻っていった。







長い長い始業式も終わり、
帰りの会が始まった。




「先生から。」




日直がそう言って、自分の席に戻ると、
話が始まった。




「始業式お疲れ様。明日は入学式です。
 入学生にしっかりとした態度でのぞんで下さい。」



はーい。




先生の話が終わり、
みんなが一斉に立つ。



「さようならー」



さようならー





―ガタッガタッ―



「じゃねー。また明日!春ちゃん!!!」

「うん!バイバイ。」

「明日は寝るなよ!!!春。じゃなー。」

「うるさいっ!!!バイバイ。」


皆次々と帰っていく。

今、教室に残っているのは、
春と雄だけだった。