「タケルー!ほら!見て!今日は快晴だよ!」





私はカーテンをサッと勢いよくあけ





タケルに見せてみる





月日は巡り





タケルが入院して





2年を迎えようとしていた





相変わらず目を覚ますことのないタケル





そんなタケルに会いに来る毎日は続いている





意識が無くなる前は





工事現場で働いていたタケルは真っ黒に日焼けをしていた





今はその面影は





みじんもない





透き通るように青白くなったタケルの肌





だけど





手を握れば





温もりが伝わってくる





生きている





タケルは確かに





生きている