ずっと 一緒に [短編]

「ユイー!タケルくん来てるよ。」





事情を知らないお母さんが私を呼んでいる





私は何食わぬ顔で玄関まで行き





タケルを連れて外に出た





もう





逃げられない





「公園で話そう。」





「おう。」





公園へ向かう途中





タケルが手を握ってきた





物凄い力で私の手を握りしめている





そこから伝わる不安





タケルは私を失うことに恐れをなしている





ナゼ?





女なんて他にも腐る程いるのに・・・