そしたら、グラウンドに入る手前の階段のとこで、大和くんと由姫ちゃんが仲良さげに話していた。 それを見て、苛立ちねような、焦りのような嫉妬が心を取り巻く。 てか、あの二人仲いいんだ。 あれから何も聞かなかったから何もなかったんだと思ってたけど。 いや、けど付き合ってはいないはず。 大和くんが付き合ったら絶対女子がうるせーもん。 ……俺も行動おこさなきゃだな。 歩きながらそんなことを考えて、ため息をついた。