キーンコーンカーンコーン――
二人の時間に終わりを告げるかの如く鳴り響いたチャイム。
どちらからともなく離れて、顔を見合せて笑った。
こんな時間が、ずっと続けばいいなって思った。
ガラッ――
「由姫ぃー、起きたー?」
「ちょ、咲樹声大きいって!まだ寝てたらどうすんのさ」
「はっ、しまった」
誰かが入ってきて、慌てて離れた。
うちは再び布団をかぶって、岩崎くんは隣のベッドに座った。
この声は、志歩と咲樹だ。
そして、カーテンがそーっと開けられた。
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