「俺から、話していい?」 その言葉にゆっくりと頷いた。 窓から入ってくる風に、カーテンが少し揺れた。 もう、今何時なのかとか、ここ学校だとか、すっかり頭から消えていた。 今のこの空間を、大事にしたいと思った。 「好きです。俺と、付き合ってもらえませんか?」 真っ直ぐな瞳で、岩崎くんは、そう言った。 その言葉を理解した時には、頬に生温いものが伝う感触。 それを見て岩崎くんは慌てだして、座ってたベッドから立ち上がった。