「俺が嫌いなら、そう言ってほしい。じゃないと俺、中途半端に接してしまうから」 「違う!!」 二人だけの保健室に、うちの大きな声が響き渡った。 岩崎くんの大きな目がさらに大きく開かれて、うちを見つめた。 「嫌い…ちゃうよ、嫌い、じゃない」 さっきの大きな声とは対照的に、震える小さな声で、確かにそう言った。 岩崎くんに、届いただろうか。