家に帰ったって誰もいない。 だから、由姫の家や志歩の家にはよくお世話になった。 ふと、前に由姫に言ったことを思い出した。 あんなこと言ったけど、迷惑かけてんの自分じゃん。 誰もいない静かな中庭に、私のため息が静かに響いた。 後ろの席の由姫が保健室に行ってしまったため、授業もやる気ないし中庭にてサボり中。 すると、携帯が震えた。